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公開講座「経腸栄養」レポート

第4回大分健生病院公開講座  「経腸栄養」 報告

県下の病医院・施設などから400名が参加

 今年で第四回目となる大分健生病院公開講座「経腸栄養」が、七月十五日に大分市のコンパルホールで開催され、県下の医師、歯科医師、看護師、管理栄養士な ど四百名の方が参加されました。

 今回の講座の着目点は「口腔ケア、そして緩和ケアの栄養」で、『経口摂取』(※口から食物を食べること)を重視した内容となりました。
 講師の綿谷修一先生(金沢市 綿谷歯科医院院長)からは、「NSTもPEGも口腔ケアから始ま る 〜口腔ケア二十九年の実践より〜」のご講演をいただきました。
 綿谷先生は、訪問口腔ケアの第一人者で、在宅口腔ケアのみならず病院のICU(集中治療室)に到るまで訪問歯科を二十九年間継続していらっしゃいます。

 そのご経験をもとに、患者様への口腔ケアの概論から実際の仕方まで細かく丁寧にご紹介していただきました。
  また、病院や診療所の様々なスタッフ同士が「連携」しあうことが何より重要で、それを広めていきたいとの熱いメッセージを送っていただきました。
また、東口燻u先生(名古屋市 藤田保健衛生大学外科学・緩和ケア講座教授)からは、「代謝栄養学 を駆使した新しい緩和ケアの実践」のご講演をいただきました。  
東口先生はNHKスペシャルで放送された米国のNSTを日本に導入し普及させた先駆者で数多くの著書でも有名です。
 講演では、「がんで亡くなる患者様」より「がんという病気の上に『栄養不良』が重なり亡くなられる患者様」が多い日本の医療に以前から疑問を感じていたというご経験から、がんの痛みをとる緩和ケアと同時に患者様にあった栄養管理を行う実践について詳しくご紹介していただきました。
 会場の参加者は、患者様に充実した最期を送っていただくための最新の実践方法に、熱心に耳を傾けていました。
 参加者からは「NSTに興味をもった」「明日からの元気になった」「大変参考になった」などの多くの声が聞かれました。
 講座は二時間という限られた時間でしたのでご質問の時間がとれず、ご来場の皆様方には大変ご迷惑をおかけいたしました。  たくさんのご来場まことにありがとうございました。 

綿谷先生
質問とご回答
東口先生
質問とご回答
今里真先生