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公開講座「経腸栄養」レポート

梶西先生へのご質問とご回答

Q1
PEGの管理についてとても勉強になりました。ありがとうございました。PEG造設についてですが、寝たきりの患者さんに対して導入する際、本当に良いことなのか。PEG造設をすることは幸せなのかといつも悩みます。哲学的な部分を含む問題なのですが、看護師としてどう考えていけばよいのか先生の意見をお聞かせ下さい。(病院 看護師)
A1
人の心は常に揺れ動いています。健康な時の死生観や希望と体力が低下した時また体力の限界を実感した時と変化します。体力の限界を感じた時“もっと生きたい”と願ったりします。また、ずーと反応が少ない方がふと表情が現われたりもします。そのような場合密に観察していないと気付きません。御家族にしても同じことが言えると思います。意志表示できないときなど特に細やかな観察が必要と思います。ただ言えることは人を餓死させるような状況にすることは人道的によくないと思います。カロリーのコントロールを話し合うことは如何でしょうか?
Q2
栄養剤もれで注入後ギャッジアップで褥瘡のできない方には45〜60°とありますが、患者様の状態もありますが、最高どのくらいの時間、ギャッジアップしてあげていたらよいでしょうか?
自分の立場からぶれない気持ちをもつことの大事さを今考えているなかで、今回の講演を聞き、再認識して自分の看護観を見つめ直す機会となり大変ありがとうございました。(病院 看護師)
A2
その方の状況にもよりますが普通の成人で2時間で組織の血流障害が生じます。やせておられたり、ルイ痩が著明であれば20分とか30分で血流を改善させ改めてギャッチアップするとかいたします。基本30度が一番負荷がかからない角度です。
Q3
素晴らしいお話でした。そのような講演をするために努力している点など教えて下さい。
A3
有難うございます。人を大切に思えるように自分の心を出来るだけ平常心を保てるように努めていますがなかなか・・・・・・人が好きであることが一番だと思います。
Q4
いつも有意義なご講義をありがとうございました。昨年、南海病院で質問をしたものです。お教えいただいた微温湯での洗浄をずーと継続しています。微温湯使用についての「なぜ」に明確にお答えいただきそれをもとに今は常時微温を保持している状態です。ありがとうございました。(病院 看護師)
A4
私たちの大切な人の為に頑張りましょう!そして人を大切に思えるような機会を後輩に提供しつづけましょうね!!
Q5
とても良かったです。次回も機会があれば必ず講演に参加したいです。
A5
仲間がいるから人は頑張れます。応援メッセージありがとうございます。

両先生方へ <質問・感想>

Q6
良性肉芽と不良肉芽の見分け方。不良肉芽については以前スポンジやティッシュこよりで保護・軽い圧迫すると習っていました。当院ではスポンジ(化粧パフ)にて対応。1日1回の交換に経過観察中です。今のところ良くも悪くもない状態です。洗浄は1日1回施行中です。リンデロンVGを塗布し現在の処置のままでいいのでしょうか?(看護師)
A6
不良肉芽の定義を下記に示します。参考にして下さい。
保存的ケアで行かれるならば、今のままでよいと私は思います。

<肉芽と不良肉芽の定義>
・良性肉芽は「表面が細顆粒状で鮮紅色の外観を呈した増殖力旺盛な結合組織」
・不良肉芽は「表面が粗造で淡紅色あるいは暗赤色の外観を呈する増殖力の低下した結合組織」
日本医師会インターネット生涯教育協力講座〈褥瘡の予防および管理〉より
Q7
医療法人で有料老人ホーム併設しているところで働いています。胃ろうの入居者が多く、ひとりひとりの顔を思い浮かべながら聞きました。(ケアマネ)
A7
素敵ですね。お人柄が浮かびます。私ももうすぐお世話にならなくてはなりません。
是非貴施設でお世話になりたいと思います。
どうか看護される素敵なあなたがお元気でお幸せであります様お祈りいたしています。
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