NST(栄養サポートチーム)・摂食嚥下治療についてのご案内
大分健生病院では、2005年6月よりNST(栄養サポートチーム)の活動を開始し、日本静脈経腸栄養学会のNST稼動施設に認定されました。
「NST」とは、さまざまなな医療スタッフが、それぞれの患者さんの病気や治療内容に応じて、適切な栄養管理を実施し、栄養状態を良好に保つことを目的とした栄養支援チームです。
栄養状態が悪いと、どれだけ治療を行っても、なかなか回復できません。また、手術の後に感染症や合併症を起こしてしまうこともあります。「NST」の働き よって、早期に栄養を改善することで、症状の悪化を防ぎ、治療期間を短縮することが可能になります。
NSTの意義
- 1
- 低栄養症例の減少
- 2
- 治療に伴う合併症の予防
- 3
- 感染症やじょく瘡発症予防 など
大分健生病院のチーム構成
医師、歯科医師、管理栄養士、薬剤師、検査技師、看護師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、放射線技師、内視鏡技師
活動内容
チーム回診、嚥下造影、嚥下内視鏡、市民公開講座の開催、カンファレンスと会議、院内学習会、PEGセンターを軸とした地域医療連携
「摂食障害」「嚥下障害」「栄養障害」でお悩みの方のご相談もお受けしています。
- 食事・水分をとる時にむせる。
- 食事の飲み込みがうまくできない。
- 食欲がない。食事をしない。
このような症状でお困りの方は、お気軽にご相談下さい。
当院の摂食・嚥下障害治療計画・診療
通院されている患者さんの場合
外来にて、医師もしくは言語聴覚士がご相談をお受けします。
他の医療機関・施設からご紹介された方の場合
お電話・FAXにて患者さんの症状等の情報をお伺いします。
(現在の食事量、食事形態、基礎疾患、相談内容の確認等)
評価
- VF(嚥下造影検査)
- VE(嚥下内視鏡検査)
- ST評価
- 口腔内のチェック ※口腔内に問題がある場合は、歯科相談を行ないます。
- NSTパス(入院患者さん)
接触嚥下障害の検査 ※医師が行います
- 嚥下造影検査
(VF)
- 造影剤を含んだ食事をX線透視下に嚥下してもらい、 ビデオに記録して評価する検査です。(医師が行います)
- 嚥下内視鏡検査
(VE)
- 「鼻咽腔喉頭ファイバースコープ」を鼻から挿入し、映像を見ながら嚥下時の評価をします。
接触嚥下障害のリハビリテーション
摂食嚥下障害のリハビリテーションには、食物を使用しない「間接訓練」と、食物を使用する「直接訓練」があります。
間接訓練は「摂食嚥下に関わる器官の働きを改善させること」を目標とし、直接訓練は「摂食嚥下の上達をはかること」を目標とします。
- 直接訓練
※食物使用
-
- 横向き嚥下
- 交互嚥下
- 複数回嚥下
- 一側嚥下
- 嚥下の意識化
- 息こらえ嚥下 など
- 間接訓練
※食物不使用
-
お問い合わせ
NSTについてのご相談は、
地域連携室までお問い合わせ下さい。